特にアメリカへの輸出(とそれに伴う全世界配給)に期待して作ったのですが、
アトムやジャングル大帝のようには買ってはくれずに、宛てが外れてしまった。
そういうこともあって資金面で苦しかったのも残念なところ。
既に日本アニメの侵略と拡大に対して、保護主義的な動きがアメリカには持ち
上がっていたことがあります。本作もディズニーを意識して作ったからでも
ありますが、たとえばチンクという名前はチンカーベルに似ているとか
難癖をつけらたという話とか、ピューリタンの傾向が強かった
準国営テレビ局のような性格を持っている放送局では
女性が男性の振りをして偽装しているというお話の根幹に対して
電波による放送には批判の危惧を感じたともいわれています。
それやこれやで当時のアメリカでのテレビ放映には結びつかなかった
ようです。また既にウォルト・ディズニーその人はジャングル大帝の
放映前ぐらいには死去していました。