もしも、リボンの騎士の視聴率が約束の想定20%台を確保し続けていられた
ならば、今のあるものよりも予算も十分にかけられただろうし、手恷。虫も
やる気を落とさずに、放送期間の最後までシナリオにも目を通してチェックを
入れてたかもしれない。しかし実際にはぶつけた時間帯が悪かった(化け物
番組といわれた歌番組シャボン玉ホリデーの黄金期に重なってた)、スポンサーは
1クール(13話)で降りた。虫プロは結局フジテレビに制作資金を出して貰って
借金しながら制作を継続することになって、それ以来テレビ局フジテレビに
頭が上がらなくなり、。。。。
 1つの理由は、当時は少女が主人公の作品はまだ主流ではなかったことであり、
舞台が西洋っぽいこと、話の基本が人間の感情の葛藤など、大人っぽい内容だった
ことなどあげられるでしょう。漫画原作も講談社の少女雑誌なかよしにだけ
載っていたもので、しかも放送時期には既に連載が終わっていたので、
たとえば小学館の学年誌などには放送中に載っていたりしていません。
そのため、絵本やレコード以外では紙の上のものはなく知名度の点で不利
だったでしょう。(放映時期に北野英明が代筆した少女フレンド版のリボンの騎士は
まるで別物作品ですし、不評を買ってお蔵入りの漫画です。)
 人間関係の問題の把握は幼児には難しかったと思います。せめて小学校高学年か
中学生ぐらいの視聴者であれば、適切だと思うのですが、当時は小学生を終わったら
漫画は卒業というのが世間一般の風潮でした。