その中でも特に、「チビ太の金庫破り」は後世に残る名作だと思う。
赤塚先生お気に入りの話で、コミックでもリメイクしているくらい。
白黒版では前半後半を繋げての30分枠なので、カラー版でもそのままのストーリー（閉じ込められる人は違うが）。
カラー版では根性悪のトト子も、流石にこの回だけは原作通りの素直なヒロインで
（と言うか、周囲の人間たちもかなりマトモ）珍しく実家の魚屋も登場。
ラストのイヤミ刑事の「ミーの負けざんす。」の名セリフが印象的。でも、よく考えると
金庫を開けただけで何も盗んでいない、むしろ人の命を救った人を逮捕するのは理屈から言ってもおかしい。
むしろ、チビ太の前科をトト子に言わないと誓って立ち去る、というのが普通だろう。
それでも、「ドラえもん」の、のび太がタイムマシンでおばあちゃんに会う話や、結婚前夜の話、それらにも決して負けていない。
