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2008/01/20-19:18 平野、同僚対決に完勝=揺るぎない精神力に風格も−全日本卓球
 ミキハウスの同僚対決となった女子シングルス決勝。
平野は持ち味の安定感と力強さを増したフォアハンドで1年先輩を粉砕した。大会を通じても、シングルス6試合で落としたのはわずか3ゲーム。コート上の姿には風格があった。
 今月の世界ランキングで北京五輪代表に内定。「今年の大きな目標は五輪。全日本に向けた練習は例年より少なかった」と言うが、それが不利にならないだけの力が今の平野にはある。
 昨秋、5週連続で欧州開催のプロツアーに出場。4大会のシングルスで五輪切符争いのライバル福岡(中国電力)より上位に進出した。福原とのダブルスで、アテネ五輪優勝の中国ペアを倒したことも自信になった。
 国内では昨年9月から、ラケットにラバーを張る接着剤のルールを変更。国際大会とは異なる用具の感覚に慣れる前に今大会を迎えた。
だが、試合では不安を感じさせない戦いぶり。ミキハウスの大嶋監督は「嫁さんにはしたくない。本当にすごい」と、揺るぎない精神力を絶賛する。
 初めての五輪に向け、「技術も精神面も世界では足りないところがある。この優勝に浸らず、一からやっていく」。この謙虚さも武器の一つだ。