昔「威嚇する猫を飼って1ヶ月が過ぎた」を建てた
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棺桶に相当するカゴに、猫をダンボールから移して寝かせ直した。 葬儀場の人に用意してもらっていた生花で、猫の周りを飾った。 係の人から
「これが猫ちゃんの姿が見れる最後です。お別れとなります」
と声をかけられた。 こうして猫を個別に火葬してもらい、お骨を家に連れて帰ってきた。 もう苦しむ猫の姿が無いのにも関わらず、俺はそれから
数日の間苦しんでいた猫の姿を思い出して泣いた。 辛くて見ることが出来なかった、スマホに保存していた猫の画像や動画を見なおした。 俺は猫の写真や動画が、10年間一緒に暮らしていたはずなのにとても少ないことに気づいた。 日々の幸せだった出来事は決して永遠に続く訳ではないのに、
俺はそれが永遠に続くことだと錯覚していて
猫の記録をあまり残していなかった。 猫との幸せだった出来事の、その殆どが俺の記憶にしか残っていなかった。 日々猫との思い出が薄くなりはじめていて、曖昧な記憶となっていることが辛くて
自分自身の記憶の整理をしたかったので、ここに文字として記録を残させてもらった。 猫がいなくなったことは俺たち夫婦にとってとても大きな事であったが
日々日常はいつもと変わらず過ぎていった。 猫中心だった生活は体中に染み付いており、リビングの扉を開ける時に、
猫が逃げ出さないようにゆっくり開けるとか
こたつに足を入れる時に、中にいる猫を蹴っ飛ばさないようにそっと足を入れるとか。
暫くは無意識の行動が俺も嫁も続いていた。 夜になると、俺は誰も居ないリビングで一人、猫の名前を呼んでみた。
カーテンが風で揺れ、猫がいると錯覚するような事が起きないだろうか。
猫の声が空耳で聞こえないだろうか。
そんな馬鹿な事を何日か繰り返した。 猫がいなくなって数日後、俺と嫁はテレビを見ながらリビングで過ごしていた。 俺は嫁に
「猫を飼っていた人達の中で、猫が居なくなってから猫の足音を聞いたり鈴の音を聞いた人がいるらしいよ。
家には帰って来ていないみたいだね。」
と言ってみた。 すると嫁から
「この前、朝起きてリビングに入ったら、隣の和室に片付けていた猫のおもちゃが外に出ていたよ。
もしかして猫が遊びにきたのかと思った。」
と言われた。 きっと何かの思い違いで、片付け忘れていたおもちゃだったんだろうと思った。
でも心の中で本当に猫が遊びに来たのかもしれないと嬉しかった。 それと同時に、俺は猫がいなくなってからそのような体験はしておらず、
夢でもいいから猫に会いたいと思っていた。
空耳でもいいから猫の声が聞きたかった。 きっと猫は俺のことを恨んでいて、たとえこの家に遊びに戻って来ることがあっても
俺の前には戻って来ないだろうと思った。 心の中で、猫の冥福を祈り、もう数え切れないくらいの謝罪をした。 1週間が経過した頃、元飼い主さんから電話があった。
ボランティアさんが元飼い主さんに連絡してくれたのだろう。 元飼い主さんは電話で
「私に引き取られて猫ちゃんはとても幸せでしたよ。ありがとうございました。」
と感謝された。 俺は
「そうですかねぇ。」
としか言葉が出なかった。
元飼い主さんにも俺が悪かったことを言えなかった。 その日俺は一人リビングで、特に集中する訳でもなくテレビを見ていた。 すると隣の和室から
「アウ」
と猫の鳴き声が聞こえた。 ただの空耳だろう。
でも俺のところにも猫が少し帰って来てくれたのかもしれないと思えるの事が嬉しかった。 猫がいなくなって3ヶ月が過ぎた。
大分ペットロスが解消されたと思っていたが、ここで投稿しながら色々な事を思い出したら
また何度も泣いてしまった。 あまり俺が悲しんでいると猫が成仏出来ないと思うので、気持ちの整理と
早く、今度はもっと幸せに生まれ変われる事を願って報告させてもらった。 長々と一人語りを続けて申し訳なかった。
以上で俺たち夫婦と猫の10年間の出来事だった。 今日まで俺の駄文に付き合ってくれた人ありがとう。
誰もいないかもしれないけれど、何か質問があれば答えます。 猫が逝ってしまうまでの流れを言葉にして吐き出すのは一つの昇華の方法だと思います
私も15年飼った子を亡くして茫然自失でしたが「細かい記憶がなくなる前に…」と思い、体調不良になってから死ぬまでの怒涛の2週間の記録をだれに見せるわけでもないのにワードに書き込みました
自分の記憶や感情を言葉にしようとする作業は、仕事をしているときは少しは悲しいのを忘れられるような感じになりました、そして猫の死まで書き切った時はなぜか少し心が落ち着きました
そして多少時間が経った今でも読むだけで泣けてきます、しかしそれがあってこそ亡くなった子を時間が経っても鮮明に思い出せるトリガーみたいなのになってくれてます 最後までありがとう!
泣くわこんないい話
飼い主さんも奥さんもよく頑張ったから自責の念に囚われず猫さんとの思い出を大切にして下さいね
猫さん安らかに旅立てて良かった
ご冥福をお祈りしています
ところで爪切りやシャンプーはどうしてたの? >>303-304
見ていてくれてありがとう。
爪切りはぐっすり寝ていた時に
一本ずつ切っていたよ
全部切る頃には、最初に切った爪が伸びてたかなぁ
シャンプーは一度もした事がなかったけど
全然臭いばしなかったよ >>305
爪切りはなんとかできてたんだねー
それは良かった
またいつか猫を迎えたいと思う? >>306
またいつの日か猫を迎えたいと思う。
今度は別の種類の猫がいいかな。
同じ三毛猫だと、どうしても比較してまいそうで
新しく迎えた猫にも失礼になってしまうよね。
またボランティアさんから譲ってもらえると嬉しい。
次も人馴れしていない猫を迎え入れられたらと思う。
この10年間は猫中心の生活を続けていたので
まともに旅行にも行かず、一日も家を空けられなかった。
少しこれまで出来なかった旅行を嫁と一緒にしたいので
恐らく5年後位に新しい猫を家族に出来るといいな。 今度は猫に何か異常が見られたら
どんなに暴れても無理矢理にでも病院に連れて行くよ >>307
猫との生活に戻る意思があるのを聞けて安心したけど主さん優しいな
また威嚇猫選んじゃうんだw
人懐っこい猫の良さも知ってほしいなとかお節介にも思ったりするけどそうじゃない猫が懐いた時の喜びはもっともっと膨らむよね
うちは先代を亡くしてからもう猫は迎えないと思ってたけど4年経って結局また猫との暮らしが始まったよ
4年の間の2年はコロナ禍だったけど旅行は行きまくったなー
猫がいるとできない事今のうちに楽しんでね >>309
ありがとう
猫に限らず家族として暮らしていた動物を失う事は
とても辛いよね。
失った時の悲しみや辛さを考えると、もう一度家族として迎え入れるのは躊躇してしまうけど
猫に限らず全力の信頼で愛情を返してくれる幸せは
何物にも変えられないよね。 そろそろROMに戻ります。
もし全然懐いてもらえず悩んでいる人がいたら
時間がかかるかもしれないけれど、信じて接していたら
必ず懐いてくれるから
諦めないで欲しい。
動物に愛してもらいたければ、先に飼い主が愛情を注げば大丈夫だと思う。
このスレが少しでも誰かの役にたてれば幸いです。 人間不信な猫さんでも主さんと心を通い合わせる事ができてなお主さんの人生を豊かにしてくれた存在なんだとよく伝わりました
猫さんの事を1番理解していたのは主さんだから猫さんも頑張ってくれたよね
よい話をありがとう
主さんご夫婦と猫さんと未来の猫さんに幸多からんことを願ってます >>311
言わせてくださいお礼をありがとう悲しくて優しいお話でしたかけがえない家族の 仕事休憩時間に読んで涙腺崩壊してしもうた。うちの猫も子猫なのに1ヶ月ずっとシャーシャー言ってた。心開く時が来るのか?と不安にも思ったけど野良のお母さんに人間怖いって教えて貰ってたんだろうと、気長に接しました。今はデレデレの甘えん坊でもう7歳、時間さえかければ心は通じる! 生まれ持った性質もあるんだろうな
うちのは11ヶ月野良兄弟でも兄はすごい人懐こい、だけど妹はシャー子
まあそれがかわいいんだが ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています