★マウンティングの悪癖を治す★
個々のうさぎには個性があり、しつけのしやすさにも差があるし、また個性に合わせてしつけの仕方も異なってくる。
しかしながら、どんな性格のうさぎでも、根気よく、かつ合理的にしつけを行うことで、家族の一員として付き合っていくことが可能である。
ただし、うさぎは成長と性成熟のスピードが速いため、しつけの適期も短いので、適した時期に急いでしつけを行うことが重要である。

悪癖を覚えさせないしつけ:
交尾行動は悪癖であり雄も雌も人の腕などにマウンティングすることを覚える。
犬のマウンティング動作を許している飼い主は今どきほとんどいなくなったが、
うさぎでは許容している飼い主はまだまだいる。
マウンティングを癖にしないためには、無視して、動作を続けさせないことである。

問題行動の対策:マウンティングする:

マウンティングは基本的に雄の性行動であるが、
うさぎでは上下関係を確認する為の社会性行動として行うこともある。
したがってマウティング癖は雄に多いが雌にもみられることがある。
うさぎは人の腕やぬいぐるみなどにマウンティングしても子孫を作れないことは十分にわかっているのであるし、
交尾がしたいとアピールしているわけでもない。
多くの場合、不安や緊張を感じた時に転位行動として行ったのが始まりと思われる。
これが単に悪癖となっているだけであり、うさぎは飼い主とのコミュニケーションとして理解していることが多い。

マウンティング癖が1度ついてしまうとやめさせるのに苦労する。
癖がついて間がなければ、床を叩いたり、空気スプレーをかけたりして、
飼い主としてはこれはして欲しくないことなのだということをうさぎに伝えればおさまることがある。
しかし、この悪癖が放置され長期間が経過すると、これでは治らないことが多い。
未去勢の雄であれば、去勢手術をすることと同時に、してはならないことを伝えれば治ることが多い。