“東京で生きる”男子の迷いと変化 「東京独身男子」
最終回、あえて結婚しない男子たちが辿り着いた答えとは?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190610-00000037-it_nlab-ent


最終話あらすじ「AK男子たちの次なる道」

 太郎(高橋一生)の転職、三好(斎藤工)の歯科医院の経営不振、
そして岩倉(滝藤賢一)の親の介護と結婚の問題。
答えの出ない悩みをぶつけ合ったAK男子三人は、怒鳴り合いの末に解散を宣言してしまう。

 その後すぐに、太郎はかずな(仲里依紗)に告白をする。
太郎は、「もう振り回されたくないんだ」とフラれてしまう。
しかし、ずっと太郎を思っていたかずなは、やっぱり好きだからと交際することを決める。

 かずなのサポートもあり、AK男子は再び集合。
そこへ、太郎の母・寿美代(萬田久子)が静岡から訪ねてきた。
太郎が外資系コンサルティング会社に転職すると思い込んでいた寿美代。
太郎は、電機メーカーに転職することや、自分がやりたいと思っている仕事について話した。

 寿美代や三好の歯科医院を偵察に来た榊(星野真里)など、
新たな出会いをきっかけに、AK男子たちは自分がするべきことを見つけ出していく。
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最後の親離れ、子離れ

 三好の妹・かずなと岩倉の父・和雄(小野武彦)はすでに登場していたが、
最終話で太郎の親族が初めて現れた。
三好たちに「駿河湾の母・寿美代」と呼ばれ、太郎に良いお肉などを送ってくれていた母・寿美代だ。

 公式サイトによると、寿美代は信用金庫に勤めながら女手一つで太郎を育ててきたそうだ。
「銀行に就職すると決まったとき、すごく喜んでくれた」と太郎は言っていた。
シングルマザーとしてお金の大切さを知っているからこそ、
寿美代はメガバンクや外資系コンサル会社への就職に安心していたのかもしれない。
だからといって、電機メーカーに転職するという太郎に怒るかというとそうではなかった。
少し動揺はしていたが、太郎の選択を受け入れてくれた。その柔軟な視線は、仕事だけでなく恋人のかずなにも向けられる。

 寿美代「そうよ、食べる人が一番。もうひとつ言っておくと、笑顔にしてくれる人。さらに合格」

 料理が得意でないかずなは、「でも、太郎ちゃん上手だし。できるほうがやれば良いんじゃないの?」
と笑顔で寿美代の作ってきたご飯を食べる。石橋家のレシピをかずなにプレゼントした寿美代だが、
それを押しつけることはしなかった。
それどころか「太郎、良い人見つけたわね」と言い、今後のことも太郎とかずなに任せると告げた。

 太郎は、寿美代の苦労を知っていたからこそ銀行に就職したのかもしれない。その太郎が、自分自身のやるべきことを見つけて転職をする。そして、寿美代がそれを応援し、将来のことは太郎に任せると言う。自分で人生を決めていくことは「最後の親離れ・子離れ」となった。