ようやく、914さんの疑問にお答えできたら嬉しいのですが、914さんも仰られるように、
この21世紀、スペクテイター・スポーツがこんなに隆盛している世の中で、内輪の親睦会みたいな
伝統を「墨守」する、というのも、相当無理があると、私も思います。
そこで国内では、大学ラグビーは所謂「伝統校」、つまり対抗戦グループの、古い対戦構造に
異議を唱え、勿論実力も十分備えてきた法政、東海、関東学院、大東文化などが、実力主義の
「リーグ戦」を結成して、単なる「親睦会」を脱し、日本ラグビーの実力向上のためにも、対抗戦との
一本化をかなり長年、模索している(でも協会が…)
海外でも、全体としては90年代から「プロ化」が進み、その結果W杯が発足し、イングランド・
プレミアシップやフランスTOP14など、プロリーグ・プロ選手の人気も大衆の間で高まっている。

(ただ、私もよく分からないのは、アイルランドやSR参加国では、一見強いプロリーグ化が進んで
いるようで、各参加チームの運営体や選手は、実はかなりの程度「国内の地域協会」をベースに
していること。今年のヨーロッパチャンピオンシップ優勝の「レンスター」は、そのまま
アイルランドの地域協会名。南アのSRチームも、基本は国内のカリーカップに参戦する地域協会チーム
から選抜された、期間限定チーム。何だかこの辺、やっぱり未だ、完全なプロスポーツではなく、
地域や伝統も大切にしている感じもします)

日本協会内部ならではの、伝統校と実力主義校との表面的な鞘当てもあるのかもしれません
(エディも、相当あきれていたらしいですし。)
しかし、一方で、コトは日本に限らず、海外でも同様に、伝統や地域、仲間を大切にすることに
ラグビーの本質も、そう考える彼らの民族的アイデンティティもあるのだ、と考える人たちと、
時代は変わるのだから、プロ化を進め、選手の生活を保障し、ケガから守り、そのための収益も上げる、
と考える人たちの間の隔たりは、かなり複雑で、お互い無視できないことのようです。

関東大学リーグ戦と、対抗戦が統一されないという、914さんの問題提起を本当に根深いところから
熟考しますと、この問題に安易な結論を出すのはけっこう、難しいと思います
駄文長文、大変失礼しました。