2018年09月10日07:00
子供には教えてはいけないトトロの正体・1 「トトロの本当の年齢は?」
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51550429.html

トトロとは何者なのか?
 これは、バス停の前でサツキがトトロと初めて出会うシーンなんですけど。

(パネルを見せる) http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/e/6/e60f8436.png

 このトトロ、公開時の設定では「身長2m。年齢が1302歳」となっていました。
 でも、トトロの年齢については諸説あります。

 諸説の中で最も有力なのは何かというと。

(パネルを見せる) http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/2/e/2e28388e.png

 これは『もののけ姫』のラストシーンです。
 人と自然との戦いの末に、原始の森が枯れ果て、死に絶えてしまう。だけど、そんな中、
若木が芽生え復活していく森が、最後の最後に画面に映されます。

 この若木の中に、“コダマ”という小さな精霊が1匹だけ生きていて、首を揺らしているという描写があるんですよね。
「このコダマがトトロだ」というふうに、後に宮崎駿は言っています。

 これが真実ならば、『もののけ姫』の時代というのは、「鉄砲伝来の100年くらい前」というふうに言われているので、
室町時代末期の1400年代の半ば。つまり、トトロの年齢は5〜600歳ということになります。
・・・
 しかし、宮崎駿が語ったこの設定も、実は事情があるんですよ。

 このシーンを担当した二木真希子(ふたき まきこ)さんという天才アニメーターがいるんです。
すごく優秀なアニメーターで、もう亡くなってしまった方なんですけど。

 彼女が「このコダマが後のトトロになったということにしてくれませんか?」と、宮崎駿に言ったんですね。

 まず、二木さんがこのシーンを描いている中で、「最後の若木が生えているところに、コダマを1匹だけ出しませんか?」と言うと、
宮崎駿は「それ、いいアイデアだね。採用!」と返し、コダマが登場することになった。