0430おたく、名無しさん?垢版
2018/09/07(金) 10:19:43.01『日本漫画協会』というのがあるんですけども、そこから電話があって
「今年の漫画賞は宮崎さんの『風の谷のナウシカ』で行こうと思ってる」という話があったと。
これは鈴木さんが電話を受けたそうなんですね。
それで、後から漫画協会の委員長から手塚治虫先生の方へ連絡して、了解を得るだけだという状態になっていたと。
「日本漫画協会の今年の大賞は、宮崎駿の『風の谷のナウシカ』だ」って事で、“内示” っていうのかな。
まぁまぁ、一応、内輪話というか、内諾を得るような話があって。
「後はもう、手塚治虫先生の了解を得るだけだ」って事になったんですけども、
ところが夜中に電話があって、それが引っくり返された。
「手塚先生 一人が、反対をしている」と。
「ナウシカは素晴らしいと思う。 しかし、まだ完結していない」
「完結していないものに賞を与えるのは、どうしたものかな」って言ってるんですけども。
実は、その日本漫画協会の大賞というのは、過去に連載中の作品にも、いくらでも与えてるんですね(笑)。
手塚治虫も、その他の賞とかも、連載中の作品でなんぼでも取ってるわけですから、
実はここで “与えない理由” がどこにも無いんですよ。
そこを鈴木敏夫は指摘したんですけども、結局、手塚治虫の反対を覆せなかったと。
それで宮崎駿が「なに言ってんだ! バヤカロウ!」って怒ったのかっていうと、宮崎駿は何か凄く納得したと。
「やっと手塚治虫に認めてもらった」と。
「俺の描いたものが、手塚治虫を嫉妬させた」と。
手塚治虫が凄く嫉妬深いのは有名で、大友克洋が出てきた時にも、新人の大友克洋に面と向かって
「君みたいな絵は、僕だって描こうと思ったら描ける」と言ったという話があるんですけども(笑)。
吾妻 ひでお に対してもムキになる。
いしかわじゅん に対してもムキになる。
誰に関しても、どんな漫画家にもムキになって、対抗意識を燃やすのを忘れない。
もちろん、それぞれの人に「手塚先生、ファンです!」って言われたら凄い喜ぶんですけども、
でもだからといって自分の中の “嫉妬の炎” というのは、ぜんぜん治まらないんですね。
で、そういう手塚治虫に嫉妬をさせたという事で、宮崎駿は、初めて手塚治虫に認められた感じがして、すごく納得していた。
嬉しそうとは言わないんですけども。
「ナウシカが賞を取れなかった」というのを鈴木さんに言われたときに、
宮崎さんは凄く冷静に受け止めていたって言ってるんですよね。
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