>>216
 それで、だいたい高校生から大学ぐらいのときに『火の鳥』の単行本が、
「もう10年以上前に、こんな凄い漫画があったんだ」という事で次々に刊行されて、ものすごい影響を受けたんですよ。
 だから、「この辺りからかな?」って思うんですけども。

 この後ですね、彼はもう数万年間も一人ぼっちで、寂しくて寂しくてロボットを作ります。
 それで女の子のロボットを作るんですけども、言ったとおりに動いてくれない。
 それで自分の事を「シワシワの爺さんで、変だ変だ!」って言うので、怒ってついに殺してしまうんですね。

 それで殺したら、「どうしてワシは、ちゃんとロボットを作れないんだろう」と言って、
その女の子のロボットの死体が山のようにドーッとあるシーンがあるんですけども。

http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/4/2/42ec013b.png

 もうこの辺が “綾波レイ” の元ネタの一つだと思っていますけども。
 それで、「これをやろうというのが、シン・エヴァンゲリオンの落とし方なんじゃないかな?」
というふうに思います。

 それで この後 どうなるのかっていうと、結局このマコトっていうのは神様になったんですけども、
自分で新しい生命を作ろうとしてもダメだった。
 ロボットを作ろうとしてもダメだった。

 それで「こうなったら」という事で、地球の力に任せようという事で、
海の中でコロイドなどの化学物質を入れて、数億年 待つんですね。

 それで 数億年 待っていたら、ナメクジから進化した生物たちが、
段々と進化を始めて、ついに科学文明を持つに至ったと。

 で、科学文明を持つに至ったんだけども、ある種族が地下のマグマを地面に引き寄せる方法を使って、
二つのナメクジ勢力が戦争を始めて。

 結局、このナメクジ生物たちも数億年も成長を待ったんですけど、ついに滅びてしまうと。

 その後、また気が遠くなるぐらいの時代を経て、ついに爬虫類が生まれて、人類が生まれて。
 地球の歴史を数百億年ぐらい待って、もう一回繰り返して人類が生まれる。

 それで人類が生まれて、永遠の生命を持ってる火の鳥を追いかけだして。
 おそらく、また人類は、この愚かな戦争をやるだろうと。
 だから、多分また同じ事の繰り返し。