岡田斗司夫プレミアムブロマガ
「海賊以上に残酷だった、17、18世紀のイギリス海軍と商船」
2018/6/13 7:00

http://ch.nico video.jp/okadatoshio-archive/blomaga/ar1555293

【当時の水夫たちの最低な労働環境】

 もともと、当時から船乗りには4種類いたんだ。
 1つ目は「漁船の漁師」だよね。これが船乗りとしての一番スタンダードな形。
 次に「商船の水夫」。いわゆる、普通の輸送船に乗っている水夫。
 で、「海軍の船乗り」。水兵と言われる人だね。
 そして、「海賊」。

 この内、イギリス海軍の水兵というのは、さっきも言ったように、
みんな急にクビにされて「うわー! リストラだー! 大変だー!」ってなったんだけど。

 もともと、イギリス海軍の水兵になりたがる人は、メチャクチャ少なかったんだよ。
なので、当時のイングランドでは「強制徴募」という手法で船に乗せていたんだ。

 これ、すっごいヒドいよ。俺、もう、今日はイギリスの悪口いっぱい言うからね(笑)。

(パネルを見せる)

 これが、当時の強制徴募の様子を描いたイラストなんだけど。
 何をやっているのかというと。この偉そうにしてるやつ、制服みたいなのを着てるんだけど、
実は政府の役人でもなんでもないんだよ。政府が雇った暴力団、ギャングなんだよ。

 屈強なギャングが、街で元気そうな若者を適当に見つけると、縛り上げて船に乗せる。これで終わりなんだよ。
縛り上げられて乗せられた若者には拒否権がない。全員、これで海軍の水兵になっちゃうんだ。