岡田斗司夫プレミアムブロマガ
「面白い脚本はどうやったら書けるようになる?」
2018/6/12 7:00
http://ch.nic ovideo.jp/okadatoshio-archive/blomaga/ar1548837

【質疑/演劇の脚本/自立したい/迷惑運転をどうにかしたい/段ボール戦車の告知】
 「演劇の脚本アイデア」耳かきスキーさん、21歳。
・・・
「大学で演劇部に所属しています。来年春に行う公演にむけて、脚本を書いている真っ最中です。
悪の秘密結社で働いている妻子持ちの戦闘員が、出世しようと奮闘するお話です。
しかし主人公が出世するために、どういった行動をとらせればいいのか、思いつかず迷っています。
何かアイデアをいただけないでしょうか」
・・・
 はい、これはもう、アイデアですね。

 脚本に向いてねーと書いてるんですが、そうですね、アイデアに詰まる人は脚本に向いてないです(笑)、正直言って。

 なんでかっていうと、脚本を書くとか、なんだろうな、脚本ってそれ自体が完成物じゃないんですよ。小説じゃないから。

 なので、脚本というのは他の人が演じるものですから、未完成のものでたたき台になるものを
すばやく作れるのがいちばんいいんですね。

だから、アイデアに詰まる人というのは向いてない。

 じゃあ、向いてないからやっちゃいけないかというとそうじゃなくって、そういう場合は人に頼って、
今回のように悩み相談でもいいし周りのひとに聞きまくるでもなんでもいいと思います。

 そういうわけで、来年春だから、ひょっとしたらこれ去年来た質問で、
それともほんとに来年なのかな、わかんないな。悪の秘密結社で働いている妻子持ちの戦闘員が
出世しようと奮闘するお話が、出世しようと何をすればいいのかですね。

 こういう時は、むつかしく考えちゃいけません。
悪の秘密結社で働いている妻子持ちの戦闘員というだけで、もう設定的にひねってるんですね。
このひねった設定の上でストーリー的にひねったことをやったら、もう何がなんだかわかんなくなっちゃうんですね。
だからストーリーはベタ。どベタでいいと思うんです。