2018年06月07日07:00
【岡田斗司夫ゼミ室通信】アムロの成長 〜『機動戦士ガンダム』より
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51548164.html

(今までのお話)

ブライトがミライに、「アムロをガンダムのパイロットからはずす」と
話しているのを聞いてしまったアムロはショックを受けます。
ガンダムに乗って、ホワイトベースを脱走するアムロ。
みんなに説得されて、フラウ・ボゥ はバギーでアムロを迎えに行きます。
隠れている場所にたどり着いたフラウ・ボゥは、アムロを説得しようとしますが……
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せっかくフラウ・ボゥ が迎えに来てくれたんですけど、アムロは目の前でガンダムのコックピットに入り
「僕の気持ちがわかるもんか!」
と言いながら、コックピットのハッチを閉めてしまうわけです。

(僕の気持ち1 画像 ) http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/2/c/2cf01013.png

中二病と言えば中二病っぽいんですけど、やっぱりこのプロセスは一回絶対やっとかなきゃいけなかった。

もともとアムロは、ガンダムのパイロットをやりたくて始めたわけじゃありません。
俺はやらされている、みんなのためにやっていると言う気持ちがずっとありました。

仕方なく戦っていくうちに、それでもどんどん戦闘力が上がっていきます。
それにつれて、自分でも気づかないうちに気持ちも変わっていたわけです。
その気持ちがどう変わったか、アムロの言葉としては語られてはいないんですけど、
この回を見るとはっきりわかります。

ガンダムを降りろと言われたとき、それまでのアムロだったら、
「それでもいいですよ」
と答えたはずなんです。

ところが、いつの間にか
「(自分ががんばっているのに)ガンダム(の性能だけ)が認められているのはイヤだ」
という気持ちに変わっていたのです。