0045おたく、名無しさん?
2018/05/25(金) 10:08:09.07ナウシカが腐海の上を飛んでいて、「外から音がする」という事で、あわてて何かのドアを蹴破って、
レバーとか操縦装置があるところを上がっていくと、巨神兵の化石の目玉の所から顔を出すんですね。
つまり これはですね、大昔の巨神兵の死体の頭蓋骨が化石化したヤツなんですけども。
他の巨神兵の頭蓋骨を見て分かるとおり、一番 後ろのドアというのは、
首の後ろの頚椎のあたりの所に乗り込み用のドアがあるんですね。
(ドアハッチ) http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/6/d/6dcebd55.png
(頚椎のとこ) http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/9/6/968599ae.png
で、ナウシカが蹴飛ばして開けて中を通ると、ちゃんと操縦用のレバーとかスイッチ類が配置されていてですね。
人が乗り込んで操作をするようになってるんですね。
なので、このナウシカの第一話を描いた頃の宮崎さんの案では、巨神兵っていうのは、
人が乗り込んで操作するロボットだったんではないかと。
つまり、「王蟲とかの森の中にいる自然の生命と、人間が造ったテクノロジーとの対立が最終戦争だった」
というような初期設定で始めてたんですけども。
ところが連載を進めるうちに「生命を操作するタブー」というのがテーマになってきちゃったので、
これは あっというまに幻の設定になってしまったと。
ペジテの巨神兵を復活させるあたりで、もう頭蓋骨が付いているのでですね。
一巻の終わりぐらいを描いてるときには、もう宮崎さんの中では、
この「巨神兵は、実は人間が中に入って操縦するロボットだった」
という設定は無くなっちゃったんじゃないかなぁと思います。
というふうにですね、宮崎駿ですら “人が乗って操作する巨大ロボット” を描いていると(笑)。
みんな、そんなロボットと無縁ではいられなかったという話ですね。
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この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』5月13日(#230)から一部抜粋してお届けしました。
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