2018年05月07日07:00
GWオススメ映画『レディ・プレイヤー1』についてネタバレなしの徹底解説!
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51547360.html

(レテ?ィ・フ?レイヤー1) http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/8/c/8c69542f.png

 では、『レディ・プレイヤー1』について話してみます。
 この映画は、まだ見ていない人が多いと思いますし、あとは、みんな見ると思うので、ネタバレなしで語ってみようと思います。

 これについては、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』とは、ちょっと視点を変えて語りますね。
 さっきは“お話の中”から話したんですけど、『レディ・プレイヤー1』については“お話の外側”から話していきます。

 おそらく、この映画を通じて、スピルバーグが戦って勝とうとした相手は“映画”じゃないんですよね。“ポケモンGO”なんですよ。
 これは、ポケモンGOを超えるために、スピルバーグが作った映画。
「ポケモンGOに、映画というジャンル自体が負けてしまうかもしれない!」という恐怖心が作った映画だというふうに思ってください。
 スティーブン・スピルバーグという監督は、実は「自分自身には個性というのが特にないから、
映画の歴史を変えるような表現を作り出し続けないと、消えてしまうんじゃないか」という恐怖心を持っている監督なんですね。
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 スティーブン・スピルバーグというのは、最初は、低予算映画で才能を認められた監督です。
 初のヒットは1975年の『ジョーズ』。これは「動物パニックモノの元祖」といわれた作品なんですね。
 その2年後の1977年に『未知との遭遇』でメガヒットを飛ばして、1981年の『インディアナ・ジョーンズ』シリーズの第1作
『レイダース 失われたアーク』、82年の『E.T.』とメッチャ調子良かったんですよ。
もう、これで、若くして映画の天才と言われたんですけども。

 でも、実は、82年に公開された『E.T.』の後、10年間は大ヒットがなかったんですよ。
 なので、かなりパニック状態になっていたと思います。

 その間に、『インディアナ・ジョーンズ』の続編を2本、作りましたけども、とにかく評論家からはボロクソです。
 さらに、『カラー・パープル』でアカデミー賞を狙ったんですけども、評価は低いまま。
 他にも、『フック』という映画で、再びファンタジー路線の作品を作ったんですけど……
この映画を褒めてるのは俺くらいなんですよね(笑)。
 なので、もう本当に、1990年代前半におけるスピルバーグは“もはや過去の人”という状態でした。

 しかし、1993年の『ジュラシック・パーク』で、まさかの大復活です。
 「世界で初めてCGによって描かれた生物を主役級に扱った映画」として、これがメガヒットですよ。
この成功がなければ、おそらく『スター・ウォーズ』のプリクエルシリーズも、『アバター』もなかったはずです。
 さらには、そこから5年後の1998年に『プライベート・ライアン』。この作品では、完全にCGを使いこなして、
もう「あの日のあの事件、歴史上の特定の場所に行ける」というくらいの精度で、過去に本当にあった世界を再現することに成功しました。
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