オタキングの十年後

大阪市営地下鉄堺筋線日本橋駅5番出口を出て徒歩1分。
店舗としては絶好の場所にその店はあった。
店の名前は「オタキングPCショップ」
オーナーは岡田斗司夫氏。
オタクの王様オタキングとして一世を風靡した彼が芸能活動で貯めた莫大な資産を投じて開いた店だ。

―なぜパソコンショップを開店したのですか?
「僕はねえ、ガイナックスというアニメ制作会社の創立者だから世間ではアニメオタクと思われてるんだけど(笑)
実はコンピューターオタクとしての経験の方が長いんですよ。大学もコンピューターを学べる所ならどこでもいいと。
そう思って調べたんだけど当時の日本にはそういう大学は一つしかなくって(笑)」
―秋葉原ではなく大阪日本橋で開店した理由を教えてください
「やっぱり自分を育ててくれた大阪という町への恩返し・・・っていうとちょっとクッサイけど(笑)でもまあその通りですわ。
吉祥寺に住んでる時も大阪にはテレビの仕事で毎週来てて。大阪の町を歩くたびに大勢のファンに声かけてもらって。
まあどこに住んでもやっぱり俺は大阪の人間なんだなあと。」