>>818
 ここでのポイントとしては「人類が誕生したのは250万年前だ」ということ。
そして、火を使って何かが出来るようになったのは、「たった」というのは変ですけど、30万年くらい前なんですよね。
 じゃあ、その間の200万年間、人類は何をしていたのかというと……何もしてなかったんですよ。
 これがね、僕、本を読んでて一番最初に大爆笑したところなんですけど(笑)。

 250万年前に生まれた全ての人類というのは、脳が大きいんですよ? 道具が使えるんですよ? 石器持ってるんですよ?
 でも、生まれてから200万年間は、みんなダラダラ生きてたんです。
 「狩猟民族として狩りで獲物を捕る」と言っても、主に、虫とか動物の死体とかばっかりで、
他には木の実とかキノコを食べていた。そういう存在だったんですね。
 食物連鎖で言えば、「中の下〜真ん中辺り」という、ものすごく地味な生物だったんです。
・・・
 なので、ここまでのまとめとしては、「誕生後200万年間の人類は“目立たない雑魚キャラ”だった」ということです。
 ホモ・サピエンスは、他の人類と一緒に250万年前に生まれました。
その特徴は、「脳が大きい」、「道具が使える」、「複雑な社会構造を持っている」です。

 でも、250万年前に生まれたんだけど、地球規模で見た場合、
本当に、森の中に住んでいるただの雑魚キャラだったんですよ。ここがポイントですね。

 僕らは、なんとなく「ホモ・サピエンスというのは、誕生してすぐに、脳が大きいから石器時代とかに入って、
他の動物を殺したりして、あっという間に凶暴な種属として地球を制覇していった」みたいなイメージを持ってるじゃないですか。
でも、そうじゃないですよ。200万年間は地味な種属だったんですね。
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この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』4月22日(#227)から一部抜粋してお届けしました。

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