2018年03月17日07:00
超一流のえっちゲームで業界を制覇する!オーストラリア作戦発動!
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51545896.html

田中圭一のゲーム業界レポートマンガ【若ゲのいたり】第八話 https://goo.gl/b1wXJC に、岡田斗司夫が登場しました。

それに関して、前回のニコ生ゼミで岡田が追加の解説を加えています。

ガイナックスで、岡田と赤井のコンビがパソゲーを作るエピソードは、『遺言』第四章でも書かれていますが、
アスキーの連載『ま、金ならあるし』でも「お金」」という視点から描かれています。

今回はそのアスキーの連載から、「オーストラリア作戦」のあたりをお届けします。
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 マジメゲームとエロゲームしかないパソコンゲーム業界。
そこに『えっちゲーム』というソフト路線を盛り込もうと決意したガイナックス。
たった2人のゲーム事業部。

僕と赤井は2日で企画と仕様を決め、せっせと作り出した。とにかく簡単にできるのが目的だ。

 お約束の「クイズに答えたら女の子が脱いじゃう」でかまわない。
この単純なゲームのグラフィックやセンスをひたすら上げていけばいい。
僕の担当は「読むだけで面白いクイズ問題と解答」、赤井は「中学生男子なら漏らしそうなエッチな絵」だ。

プログラムには経験があるという知人を何も聞かず雇った。
僕にプログラマーの優劣を見分ける目がないんだから、それが精一杯だった。

「本当にこれで売れるのか?」

 赤井はマウスで器用に乳首の色を塗りながら答えた。

「大丈夫ですよ、ことグラフィックに関してはパソゲー業界はオーストラリア大陸ですから」
「???」

 赤井の説明によれば、こうだ。

 オーストラリアの自然は、閉ざされた環境で独自の進化を遂げたので、有袋類が食物連鎖の頂点にいる。
有袋類最強の生物はフクロオオカミだ。

ところがこのフクロオオカミ、オオカミではなく小さめの犬にすぎない。
オーストラリアで1番強い生物は犬以下。ライオンもトラもハイエナもいない。

 だから犬が最強なのだ。ユーラシア大陸から豹とかが渡れば、必ずそいつが最強の生物になれる。

「ここまでいいですね?」と赤井。