2018年02月25日07:00
『ノートルダムの鐘』の謎 〜ほんとは怖いノートルダム〜
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51545534.html

【ニコ生】『岡田斗司夫ブロマガチャンネル』
今夜 20:00〜21:30 岡田斗司夫ゼミ#219

今夜の岡田斗司夫ゼミは、ディスニーの長編アニメ『ノートルダムの鐘』を取り上げます。
原作は『ノートルダム・ド・パリ(邦題:ノートルダムのせむし男)』、
作者は『レ・ミゼラブル』で有名なヴィクトル・ユーゴーです。

実はこの原作、岩波文庫から発売されてはいるのですが、タイトルの知名度に反して、あまり読まれていない作品です。
というのも、話があっちゃこっちゃいくし、主人公がなかなか出てこないし、
登場人物の誰にも共感できないし、最後のオチもわけがわからない。
僕はがんばって読みましたが、全く楽しめませんでした。

ただ、タイトルは有名で、せむし男というキャラクター設定はインパクトがあるので、何度も映画化されています。
そのかわり、どの作品も原作通りには作られていません。

その中でも特に「原作通りやっていない」のが、このディズニーの『ノートルダムの鐘』です。
原作からは、タイトルしか持ってきてないのでは?と思うくらい、原作から遠い作品になっています。

ちなみに、劇団四季のミュージカルは、そのディスニーの『ノートルダムの鐘』をベースにしているので、更に歪んでいます。

原作をゆがめてると言いましたが、それは決して悪いことではなく、ゆがめざるをえないのです。
なぜか?そこを中心に語る予定です。

実は『ノートルダム・ド・パリ』のテーマは、中世錬金術へのあこがれです。
「科学は間違っている、錬金術は正しい」というのが、作品を通して語られているので、
今の私たちにはわからなくて当然とも言えます。
でも、そういう文脈で読むと、言いたいことが初めてわかる作品でもあります。