2018年02月24日07:00
【4タイプ】『へうげもの』の信長(司令型)と秀吉(注目型)の関係
http://blog.livedoor.jp/okada_toshio/archives/51545366.html

『へうげもの』の中で描かれる織田信長も、もちろんあの本能寺の変で殺されます。

でも、内情がかなり違うように描かれています。
「光秀は詰めが甘いから火をかけるだけだろう。そんなものでは安心できない。」と秀吉が考えるんです。
そこで、秀吉自身が忍者の格好をして本能寺に忍び込み、信長を一刀のもとに、バッサリ切ってしまうわけです。

解説画像 http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/a/c/ac220c45.jpg

これが2巻のラストシーンなんですよ。

3巻が始まった瞬間(連載で言うと)次の話数が始まった瞬間、信長は切られた上半身と下半身をフン!と手で繋いで(笑)、
「まあ座れ」と言って、いきなりお茶を点て出すんです(笑)
自分の腹から出てくる血と抹茶を混ぜて、茶を点て出す。

俺は、息子を可愛がりすぎた。お前らはそこが不満だったんだろう。
日本国中平定しても全部織田家の息子たちが後を継いで、自分たちが取れる所領というのはドンドン少なくなってくる。
働き甲斐もない、そう思っているのはわかってる。

だけど、息子が可愛いというのはもうどうしようもねえんだよな、って言いながら、ちょっと自分を皮肉に笑うんです。

解説画像 http://livedoor.blogimg.jp/okada_toshio/imgs/2/2/222edd55.jpg

で、俺はある人間には惜しみなく与え、ある人間からは一方的に奪い取りもした。
だが、本音としてはギブ・アンド・テイクでいきたかった。
秀吉、お前とはギブ・アンド・テイクだった。出来ればそういう関係をあらゆる人間と築きたかったんだけどな。

そう言いながら、秀吉にお茶を与えるんです。