岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/09/09

「イギリスのEU離脱をガンダムで説明するよ!」
https://goo.gl/vvHw9C

・「イギリスのEU離脱」を「ジオンの独立戦争」で解説

 ニコ生を見ている方から質問が二つ来ている。

「イギリスがEUを離脱することについて、よくわからないので『ガンダム』に例えて教えてください」

 ちょっとムチャクチャ難しいお題が来ました。
 イギリスがEU離脱、これに関しては、僕は何も意見がないんですよ。相変わらず。
 ただ「イギリス離脱に関して『ガンダム』に例えて言われろ」というと、
猛烈に中二心が燃えて、面白そうじゃないかと思いました。

 もうひとつの質問。
「イギリスのEU離脱の若者と高齢者の投票、大阪都構想の若者と高齢者の投票。何か似ている気がします。
ある程度の年齢がいったら、現状を守りたがる。若者は今のままがイヤ。国民投票をすると否定になりやすい。
国民投票って、あまりうまい方法ではないのかな。使う側の使い方によるのかな?」

 そういう質問が来ております。

 よく言われるのが「イギリスがEUから離脱したら、次はフランスじゃないのか? スペインじゃないのか?」とか
「離脱すると中国が近づいてきて、中国マネーによってEUの一体性が崩れてしまう」とか、
そういう現実の話はつまらないから『正義のミカタ』とかに任せてですね。
 僕のほうは大好きなアニメの話をしたいと思います。

 この『空想政治学教室』っていうのは『ガンダム』にしても『スター・ウォーズ』にしてもそうなんだけど、
僕らの現実の世界と合わせてみると、余計に『ガンダム』や『スター・ウォーズ』が面白く見えるって発想なんですね。
 つまり、普通に『スター・ウォーズ』を見るよりは「あれ? デススターって、核兵器みたいだね。
じゃあ核の抑止力っていうのがあるんだから、反乱軍のレイア姫のほうだって、デススターを持てばいいのに」
って発想を、さっきは説明しました。

 同じようにイギリスのEU独立にしても、ちょっと『ガンダム』に当てはめて考えてみたら、
面白いものができるんじゃないかなと思いました。

 そもそも「ジオン公国は、地球連邦に対して独立戦争を挑み……」というところから、
『機動戦士ガンダム』は始まるんですけど、この地球からの独立について、ジオン国民は全員賛成だったのか?
という疑問が、僕にはあります。つまり、あの時のナレーションには「ジオン公国は」と、
ひとくくりにして語られるんですけど、イギリスの選挙でもEU離脱に関して賛成・反対が別れるぐらいだから、
地球に対して独立を仕掛けるジオンの国民にしても、賛成派と反対派に別れてたんじゃないかなと思うんですね。