松○剛
当時、数少ない大人向けムック本であり、かつバイブルでもあった、朝日ソノラマのファンコレ。
当時のことをご存じない方に説明すると、80年代はいわゆる第一次怪獣ブーム直撃世代が、大学生や社会人となり、作品を語ったり、雑誌等で発言できるようになった時期でした。
そうした世代は基本的ウルトラも第1期が至上で、それ以降はつまらないという意見が多く、それが一般ファンにも流布していった部分はあります。
この本の続刊であるウルトラマン2は、第2期の作品中心でしたが、タロウに至っては「タロウの脚本は僕でも書けると言うファンが・・・」と言う記述さえあります。
このファンコレを合本増補したウルトラマン白書でも、この記述はそのまま掲載されていました。
まあ、この80年代は、スターウォーズやスタートレックなどの海外新作に比べ、何故日本では大人の鑑賞に耐えれる作品がないのか、また、そもそも大人でも見るに耐えれた初期ウルトラやゴジラが、
完全にこども向けとなって痛ましい、なんとかそれらを再構築できないのか・・・という感覚が蔓延してましたからね。
そういう負の感情の揺り戻しみたいな部分もあったわけで。
そういう世代の理論武装としては、どうしても「ほらみろ、こんなに社会問題まで踏み込んだすごい作品群があるから、我々大人が見るに耐えれるんだ!」という、一種の免罪符的な作品が必要だったという側面もあると思います。
一方、現代は、そんなに肩肘張らずともいい雰囲気はあるわけで。自分の目、自分の感性で過去作品にも現行作品にも触れればいいんじゃないかと思うわけです。
【この投稿は管理人さんの許可のもと、過去投稿を再編したものです】





これ日記?
再編した割につまらない思い出話が無駄に長い
3行にまとめろや