近江鉄道が「自社単独で維持困難」自治体に協議求める

滋賀県の近江鉄道が、鉄道事業存続へ向けて、沿線自治体などに協議を求めています。
単独で鉄道を維持するのが将来的に困難になるとの見通しを伝え、上下分離などの提案していくようです。

近江鉄道は、米原〜貴生川間の本線、近江八幡〜八日市間の八日市線、高宮〜多賀大社前の多賀線の3路線59.5kmを営業する地方私鉄です。
もともと西武系の会社で、2016年に西武鉄道の完全子会社になりました。

ただ、近江鉄道の鉄道事業に関しては、1994年度に赤字に転落して以来不振が続いています。
2016年度には営業費用約15億円に対し、約3億円の赤字を計上。
赤字はバス事業などの利益で穴埋めしています。

大手私鉄・西武鉄道の100%子会社とはいえ、20年以上続く赤字事業のために、多額の設備投資ができないのは仕方ないところ。
年間約470万人もの利用者がある以上、全線廃止になる可能性は低いと思いますが、部分的な廃止論が出てくる可能性はありそうです。

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