「白紙」一転 横浜市がIR誘致へ 林市長が近く表明

横浜市が、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を誘致する方針を固めたことが18日、分かった。
林文子市長が近く表明する。
長く「白紙」としてきたが、超高齢化や人口減で厳しさが増す財政事情を踏まえ、IRが地域経済や観光の振興、税収の確保につながると判断した。
庁内に専門部署を新設し、体制強化も図る。
ただ市民の間には「カジノ=賭博場」との受け止めや、ギャンブル依存症などへの懸念が根強くあり、市民を巻き込んだ広い議論を求める声が強まるのは必至だ。

市は9月2日開会の市会第3回定例会に、2億6千万円の一般会計補正予算案を提出する方針。
47ヘクタールの敷地面積を持つ山下ふ頭(同市中区)を立地場所とし、議会の承認が得られれば、事業者の公募や選定に向けた準備などに着手する。

一方、「白紙」を強調しつつ、民間事業者から構想案を募るなど、これまでの市のスタンスには、市会や市民から「分かりにくい」などの批判が上がっていた。
市が6月下旬に開いた市民向けの説明会では、「横浜に賭博場はいらない」「市民に直接、賛否を問うべき」といった反対意見や行政への批判が噴出。
だが市長は、7月3日の定例会見で「住民投票をする考えはない」と明言した。

https://www.kanaloco.jp/article/entry-189338.html