0020クーベルタン男爵さん垢版
2018/02/21(水) 23:53:26.58平野が放った大技はフロントサイド・ダブルコーク1080の1発のみ。
にも関わらず2位に入ることができた理由としては、トリックの難易度を凌駕するほどの圧倒的なエアの高さと、
パイプ内での動きすべてがパーフェクトな完成度を誇っていたからだ。その爆発的な高さの秘密でもある、
テイクオフからランディングにかけてのリップ・トゥ・リップのエア、そして、トランジションでのパンピングや
無駄のないボトムランといった基本の加速動作、
パイプライディング一連のベーススキルの高さが群を抜いていたということを特筆したい。
「小さい頃から(山形の)横根っていう小さいスキー場にあるパイプで、
ドロップインからラインどりの練習ばかりしてたんですよ。だから、けっこう身体に染み付いている感じはあります。
あとはスケートボード。パイプは抜けるとき(跳ぶまで)にどれだけ(テイクオフを)待てるかが重要じゃないですか。
スノーボードだとごまかせるけど、スケート(ボード)では絶対にできない。
着地してから見る方向とかも共通してるし、そういう練習を毎日続けてきました」
スケートボードのランプ(ジャンプ台)で跳ぶためには、リップ部分にコーピング(鉄パイプ)が設置されているため、
その手前でオーリー(ジャンプ動作)を仕掛けないとウィールが当たってしまう。
そもそもウィールしか接していないのに、そのギリギリの瞬間を狙ってオーリーを仕掛けることを意識しながら、
幼少期から滑り込んできたわけだ。
しかしスノーボードの場合は、スケートに比べるとミスできる許容範囲が数十倍以上あるということになる。
本インタビュー中に同席していたBURTONチームマネージャーの言葉を借りれば、
「彼にとってギリギリでテイクオフする動きは、呼吸と変わらない」とのこと。
だからこそあれだけの高さを生み出し、かつ、リップ・トゥ・リップで着地できる美しい放物線が描けるのだ。