もっとも、手厚い支援を受けられる障害者は選ばれた選手に限られている。
中国メディアは「多くの障害者は社会の底辺で生活している。健常者から遠ざけられ、軽蔑されている。
多くは道端や地下鉄駅で物乞いをして、同情にすがって生きている」と指摘する。

 選手についても、国際的なイメージアップにつながる強化は続けているものの、国営テレビは大会をほとんど中継していない。中国国民が選手の活躍を目にする機会は極めて少ない。

 中国のインターネット上には「中国選手団は出色の活躍をしているのに、誰も知らない。彼らだって中国を代表している。彼らを平等に扱えないのか」といった意見が寄せられている。

 サッカー強化を“国家事業”に位置づける習近平政権にとって、パラリンピックは対外的な宣伝材料に過ぎない。
中国の障害者を取り巻く環境は、郭氏が「地位向上」を訴えた13年前から変わっていない。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/sports/sankei-rio1609170007.html