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「究極のロードゴーイングカーを目指して」 9〜10代目スカイライン 開発責任者 渡邉 衡三

「最初の仕事はエンジンマウントの設計です。リア側をFRPで設計しろ、と言われましたが、材料を初め機械工学の全知識を試され、不勉強だった新人には難問でしたね」

9〜10代目のスカイライン開発責任者、渡邉衡三は自らの新人時代を振り返る。


ミレニアムジェイドと呼ばれる特徴的なボディカラーをまとったR34スカイラインGT-Rの最終限定バージョン、GT-R M-Spec Nur(ニュル)を前に往時を振り返る渡邉衡三氏。

櫻井さんは課題に対してどういう取り組みをするのかを見たかったのだと思います。
図面にはエンジニアの全能力が表れるんです。
材料や熱処理など、機械工学の全知識が必要になるので、基本を学ばせるためにFRP(※註1)で設計しろ、と命じたのでしょう。
しっかり勉強していないと、すぐにボロが出ます。
根掘り葉掘り聞かれるから騙せないのです。

※註1:FRP
プラスティックの一種。通常のプラスティックは弾性(しなり)が少なく、強い力がかかると折れてしまう。
そこで、折れ難くするためにプラスティックにガラス繊維などを混ぜて、剛性を上げた素材。Fiber Reinforced Plasticの頭文字をとったもの。