東大寺学園 残業代支払わなかった疑い 法人や校長など書類送検
2025年3月17日 17時05分

全国でも有数の進学校として知られる、奈良市の東大寺学園が、去年、部活動などに伴う教員の残業代およそ
130万円を支払わなかったとして、奈良労働基準監督署は、運営する学校法人と校長など3人を労働基準法違反
の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、奈良市山陵町にある「学校法人 東大寺学園」と、64歳の校長、56歳の事務局長、60歳の
事務長の3人です。

奈良労働基準監督署によりますと、去年10月に学園の中学校と高校の教員36人が行った時間外・休日労働に伴
う残業代の一部、あわせておよそ130万円を支払わなかったとして、労働基準法違反の疑いが持たれています。

支払われていなかった残業代のほとんどは部活動に伴うもので、労働基準監督署は、おととしも残業代の未払いが
あったとして学園側に行政指導を行っていたということです。

書類送検されたことについて、東大寺学園はNHKの取材に対し、事実関係を認め、去年10月分についてはことし2
月に支払いを済ませたほか、未払いが疑われる過去の分についても調査した上で支払うとしています。

その上で「教員の労働時間に関するルール作りや管理が不十分だった。二度とこうしたことがないよう、教員の働き方
を見極め、法令にのっとった制度設計をしていきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250317/k10014752101000.html