ここにいるS.M.教徒は、
妄念の中で、
S.M.教徒の目にしか見えない
「Kのイヌコロ」と
ずっと争い続けている。

〜S.M.は絶対にKに負けてはならないんだ。
〜負けないんだ。負けられないんだ。
〜S.M.のために。S.M.のために。俺は。

興奮で歯をむき出して
必死に吠え続ける、S.M.教徒。

この街中の者達が、
ここにいるS.M.教徒のそんな奇行を
指差し、嘲笑している。
「一人で何を?」「あの男は阿呆だ」
「阿呆だ、阿呆だ!」