あれほどKに心酔していたお前。
息子さんが通うこととなったS.M.を認めなかったお前。

しかし息子さん亡き今、
お前は、妄念と狂気の中で、
Kを恨み、蔑み、
S.M.を褒めちぎっている。

そして、
お前の目にしか見えない「Kのイヌコロ」と
ずっと争い続けている。

(Kのイヌコロ)ワンワン!ワンワン!ワワン!
(お前)ワンワン!ワンワン!ワワン!

〜S.M.は絶対にKに負けてはならないんだ。
〜負けないんだ。負けられないんだ。
〜S.M.のために。S.M.のために。俺は。

やがて、Kのイヌコロが街に向かう。
お前もイヌコロの後を追う。

Kのイヌコロが吠える。
お前もイヌコロのようになって吠え返す。

Kのイヌコロがゴミを漁る。
お前はイヌコロを先回りして漁る。

Kのイヌコロがそこらじゅう小便かけて回る。
お前はそこらじゅうで、
その上に小便をかけて回る。