お前は、絶望のあまり、息子さんを、
あろうことか
「Kに辿り着けずS.M.に逝った」
と罵った。

息子さんをKに縛りつけようとしたお前。
Kの伝統。Kの人脈。文武両道の男子校。
その虜になっていた、お前。

それでも、息子さんは健気に自分の学校に通い始めた。

なのに、1年が経ち、やっと落ち着き始めたあの日、最悪の出来事が起きてしまった。

その日を境に、
お前は、
妄念の中にいる。