国立大学は入学試験におけるセンター試験の科目数が増えたため、
募集をランキング化すると下位は低く見えますが、これは錯覚です。
センター試験の文系8科目、理系7科目の受験自体の負担が大きく、全国平均点で合格可能な国立大学の募集は全国にも僅かです。
しかし、科目負担が大きいその文系8、理系7科目を全国で約30万人、同世代の1/4以上が受験しており、
私大文系専願や私大推薦AOは、大学受験の全国標準入試を受けておらず、大卒の基礎学力や共通体験が欠けていると言わざるを得ません。
数学2科目を含むセンター8科目を受験しなかったことは後々まで私大文系専願のコンプレックスとして残ります。
現在、一定以上学力での私大文系専願は殆ど1都3県の受験生です。埼玉県も国公立大志向が強いです。

地方県で県内トップレベル公立高校が、ほぼ全員文系8理系7受験をして、現役生センター試験校内平均が7割程度です。
私大専願はセンター8科目7割のレベルを知らないのです。
埼玉大学は7割でも教育学部の一部専攻以外では合格にも不足します。
入試科目が3科目以下の私大文系専願受験生も現在はほぼセンター試験を受けていますが、
仮に文系8科目受験をした場合、6割を得点可能な受験生も僅かです。
そして有名私立大学は、入学者の3〜5割はその3科目以下の私大型入試すら受けておらず、この入試外比率は現在も上がっています。