<無免許講師>元私立高の67歳女逮捕 茨城県警

 茨城県警日立署は7日、高校の教員免許を持たずに県内の高校で講師として働いていたとして、
日立市田尻町2の元私立高講師、小境英子容疑者(67)を偽造有印公文書行使と教育職員免許法違反の両容疑で逮捕した。
県教育委員会が確認した範囲で、小境容疑者は約30年にわたり無免許で県内の高校や中学校で英語などを教えていた。「知らない」などと容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は昨年4月1日〜9月26日、広域通信・単位制の私立翔洋学園高(同市大みか町4)で、高校の教員免許を持たないのに常勤講師として勤務。
また昨年8月28日に、偽造した中学校教員の普通免許状を県教委に郵送したとしている。

 2016年12月に、県内で免許を失効したままの教員が相次いで発覚したのを受け、県教委が県内で勤務する教育職員の免許データを集めたところ、
小境容疑者のデータが誤っており、照合するため免許状の授与証明書を提出するよう求めたところ、偽造の免許状が送られてきたという。

 県教委によると、小境容疑者は1975年から3年間と、79年から3年間の2回、
小学校の臨時免許を持っていた記録があるものの、有効期間10年間の中学や高校の普通免許を受けた記録はなかった。

 一方、確認できた範囲で、1991年から複数の県立高や公立中で講師として勤務し、
2004年4月から翔洋学園高で英語を教えていたという。県は昨年12月に同署に告訴していた。

 ◇英会話に問題無く、勤務態度を評価

 学校法人翔洋学園によると、小境容疑者は昨年9月、問題が発覚して依願退職した。

 常勤講師として採用した際、履歴書と高校の教員免許状の提出を受けたといい、学校では、生徒が提出するリポートの採点や添削をしていたほか、
英語を直接教えることもあり、英会話にも問題は無かったという。

 契約は1年更新で、勤務態度を評価され、定年の65歳を過ぎても契約を続けていた。

 小境容疑者は同高の調査に対して、「(偽造と)全然関わりは無い。きつねにつままれたような感じだ」と話していたという。
また、偽造免許については「原本を送った」と主張していたという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180207-00000134-mai-soci