これを読んでいる君たちも受験する東大の2次試験は、
知識よりも論理的な思考力が重要になってくる。
センター試験の点数が9分の1に圧縮され比重が小さいことからも、
2次が知識の詰め込みだけを求めているのではないことが分かる。
2003年に出された「円周率は3.05より大きいことを証明せよ」という
超良問に象徴されるように、東大は重箱の隅をつつくような問題は出さない。
世界史でも、イスラム世界の歴史をきちんと理解していると解ける問題など、
その背景や影響に関しても、なるほどと納得するような良問が多い。
もちろん、2次試験にも知識は必要だけど、東大の2次を受験するような人たちは、
センターもしっかり取れる基礎学力は当然持っている。
2次は、それらを基にして論理的に組み合わせていくような問題が多い。
論理的思考力というと難しそうに聞こえるかも知れないが、
常日頃から何故こうなるのか? を意識しておくことが大切なように思う。
知識を詰め込むだけでなく、考える力や表現する力をトレーニングすることが必要だ。
実際、センターの勉強は嫌いだけど、2次の勉強は楽しいと数人から聞いたことがある。
ともかく、旭丘高校のみなさんが1人でも多く東大に合格できることを祈っている。