そもそも、この法人の趣旨は昭和3年10月18日、
中山正善天理教二代真柱が結婚の時に頂かれた祝い金の全額を基金として創設。
その趣旨は、天理教の布教師が後顧の憂いなく布教活動に専念できるように、
親に代わってその子弟子女の教養を引き受けて扶育をし、
持って生まれた徳分才能を伸ばす手助けをなし、
育っては親同様布教活動に従事するように成って貰うことにある。
こうした趣旨に賛同して寄せられた寄付金を蓄積し、
その果実を以て扶育をなしつつ信仰の伝承を行い、
次代を担う若人を教祖ひながたを辿るよふぼくに育成することが目的である。
この趣旨は立派であるが、
問題点を挙げるとすれば持って生まれた才能を伸ばす手助けをなし、
育っては親同様布教活動に従事するように成って貰うという2つの文章を、
契約という人間味のない形で実行しようとしている制度に問題がある。