取り上げるテーマで生命倫理に占める割合は大きいつもりである。
これまで臓器移植に関する天理教の考え方を俎上に上げてきた。
天理教は臓器移植に賛成なのか、反対なのか。
過去の「みちのとも」(内部向け月刊誌)や天理時報においては、
教理上反対とするコンテキストが多い。
天理教が臓器移植に反対とする根拠は「人間の体は神からのかしもの・かりもの」と
いう教えである。
これは人間の体は神様から貸借物であるということである。
借りているものは、返さなくてはいけない。
だから傷をつけてはいけないし、もちろん又貸しはいけない、
という貧困で原理主義的で直線的な論理展開であったと思う。
しかし一方で、天理教傘下の病院では臓器移植の認定を行政から受けるているなど
「言ってることと、やってることが違う状態」が発生している。