お母さんは意識していないかもしれない。
でもな、俺たち家族は全部、お母さんの思う通りに物語は進んでいった。

主演、監督、脚本は全て「母」だったんだよ。
「父」でも、「子供」でもない。
全て、お母さん、あなただ。
辛い過去を背負った、お母さん、あなただ。

俺は心理学の本を読んで、我が家の家族の在り方が「カープマンの三角形のドラマ」という「家族カプセル」の中に収まっていることが分かった。