中学受験無用論、反対論を書きます。

1.小学生は遊びの中から自然に触れ将来につながる感動を得ながら育つべき。
2.中学受験のための勉強は小学生が本来ならやらなくていいことを教えている。
3.偏差値至上主義に子供の頃から染まると他人を偏差値や学歴でしか評価できなくなる。
4.同じような家庭環境の子供のみと一緒に育つと世の中を広く理解できない。
5.学力のみを過大視して育つとそれ以外のものをおろそかにする。(社会生活の常識や公共精神)
6.公立小の先生を馬鹿して自分が偉くなった気になる。(裸の王様化)

子供の頃に勉強のピークを作るのでは無く、中高大と次第に勾配を強くした勉強をする方が
健全な子供や青年の発達のためにはいいというが私の持論です。
現に昔の子供はそうやって立派な大人になってきたし、現在だって地方では厳然とそれが続いています。

はっきり言って首都圏と関西圏が異常なのです。アメリカの子供は中学受験しないでしょう。
野山で遊んだりマウンテンバイクで走り回っている。
ハイスクールから勉強して有名大学に入っている。それでも学問的には日本を凌駕している。
子供の時には遊んでいたって年齢に応じて勉強の強度を上げていけば大丈夫なのです。

それを中学受験という奇妙な過剰学習が行われているのは、奇態というか、ある種の信仰というか、
中学受験しなければ有名大学には入れないという間違った刷り込みというか、
塾などの教育産業界の儲け主義に踊らされた人たちのせいで、中学受験が世の中で大手を振ってしまっている。

子供の健全な成長を考えれば、幼いうちから塾漬けにするのが良いわけありませんよね。
繰り返しますが、現在でも地方では公立中から名門高校に進んで旧帝国大学に沢山合格しています。
自分たちの工夫次第で公立中学からでも進路に応じた選択が出来るのです。

まあ、中学受験にのめり込んでる人たちに対しては、お気の毒だとは思いますが、
それもいずれ公立が完全復活したら、この狂想曲も終焉を迎えるでしょう。
なぜなら中学受験をするほとんどの家庭は、進学実績を見て選んでいるでしょうから、
公立高校が復活すれば、どんどん中学受験はシュリンクして
昔の「正常」な状態に戻っていくのが目に見えてますからね。