先日、新聞に2020年度入試改革である大学入試共通テストの
プレテストが掲載されていた。
センター試験を廃止した後の新共通テストがどんなもんかと、
数学と国語の問題を見てみたが、特に国語の記述問題の採点は
客観性を保つのが大変だろうな。
何十万の受験生の採点をしようと思えば、採点者も莫大な数が
必要になるだろうし。
そもそもなぜ大学入試共通テストに記述式の問題が必要なのかが
まったく理解できない。
現行の制度でも国立大学の2次試験の大半は記述式の問題が主流でしょ。
マーク式の問題では受験生の能力が測れないと思うのであれば
東京大学のように2次試験の比率を高めれば良いだけのこと。
(東大のセンター試験と2次試験の比率は1:4)
他の難関大学でも2次試験を重視している大学はたくさんあるしね。
個人的にはマーク式のセンター試験で基礎学力を問うて、
記述式の2次試験で実力を問うという、
現行の入試制度でまったく問題ないと思うんだが。

まあ、でも決まった以上は受験生は備えるしかないわけだけど、
過去には共通1次試験、センター試験と「改革」が行われてきたけど、
それが果たして受験生の学力の向上、さらには大学生の資質の向上に
つながったかどうかの検証は行われたのだろうか? 
入試制度をいじることで、受験生はもちろん
関係者全員に多大な負担を強いることになる。
制度改革をするなとは言わないが、少なくとも
以前の二つの制度改革の功罪はどうだったのかを
明らかにしてからじゃなかろうか?