僕の幼少の頃の体験談です。僕の村は山で囲まれていてザ・田舎な感じ。
昔から山が霧包まれた日に山の後ろにもうひとつその山よりも一、二サイズでかい別の山が浮かび上がる(包まれてもでない日もある。)

これだけなら見間違いで終わるだろうが僕以外にもその別の山を認知してる人もいるし、うっすらだが木の葉のような緑も見える。それに前と後ろの山の形も違う。ざっくりいうと丸っこい山に三角山が後ろに出現してる。村の人たちによって見え方が違うとかはない。村の人たちはその山を「朧の山」と呼んでいる。ほかは「二重山」と呼んでる人もいた。

朧の山が出現した日は登ってはいけないと言い伝えられており、出現した日はモノノ怪がわんさか湧いて登った人を殺すという言い伝えだ。だからその日には登れなかった。

その朧の山は村の人たちしか見えない、村出た者は見えなくなるという。僕は昔その村を引っ越ししたから仮に村に戻ってももう見れないんだろうなぁ