>>266 続き
二人は俺の散らかった部屋に入り込み、俺を「サークル」に勧誘し始めた

サークルの内容は「哲学書を読む」「哲学書の内容を実践する」というものらしい
俺は2時間近く、ほとんど内容の理解できない哲学的な話をされ、
多分、二人は俺を「論破」しているつもりで
徐々に変なテンションになって、
「私たちは社会を良くするんだ」と良くわからないことを言い出した

俺は宗教か、政治団体か何かかと聞いた

A先生は笑って「興味が出てきたようだね。君は有望だよ」と満足したような感じだった
Bは「この日に会合があるから。迎えに行くから」と日付と時間、場所を書いた紙を置いてA先生と一緒に帰って行った

場所は大学構内ではなく、大学から徒歩20分くらいのところにあるアパートだった

俺は当然、その紙を捨てた