嫁さんの知り合いの女性が見たり感じたりする人なんだが
よく憑かれて持って帰ってきちゃうらしい
そんな彼女が昔から悩まされてる霊がいるんだと
寝ていると部屋の隅がピシッパシッと音がし出す
目が覚めるんだが体が動かず、あ、またかーと思うや否や頭の中に団地の階段が浮かぶ
そこに滑るように白い着物を着た、30代の髪の長い女性が自分の階まで登ってくる景色が浮かぶ
そのまま自部屋の鉄扉の前に佇んでいると言う
しばらくすると体を動かせるようになるんだが、どっしりと疲れるのと怖いのとで毎回疲弊する
稀に部屋の4隅が派手になる時は部屋の中まで入ってきて、枕元に立って自分を見下ろすと言う
表情が何とも寂しげなのが印象的に残っているらしい
ある日、同じ県内に住む姉と電話で話した際、妹が霊を見るのをしってか姉が相談してきた
夢に白い着物の女性が出てくるけど、身に覚えない顔だし気持ち悪い、なんか取り憑かれてるんかな…Sちゃんなんか感じん?分からん?
いや、そっちもかいなって妹のSさんも件の話をした
なんやろ、うちらに関係ある人やろか気持ち悪いなーってその日は話は終わった
それぞれ忙しくしばらく日が経ったあと、母親と話す機会があったから白い着物の女の話をしたら
母親は深刻な顔をしてこう言った
あんたらには黙ってたけど、あんたらの前に流れた子(流産)おるんやわ
その子が会いにきたんやろなー
Sさんは絶対それと違うと確信してるそうな
ただ未だに正体は判明せず、現象もたまに出るそうな(姉の方には何故かそれ以降出ていない)