>>485
続き

やがて、トンネルの出口が見えた
トンネルから出れば音が聞こえなくなるだろう……と安堵していた。
ダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカ
トンネルを出てしばらく走っても音はまだ続く。
逃げたい気持ちでいっぱいだが、目の前の交差点にある信号が赤になってしまった。
どうしても止まらなければならない。
ダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカダッタカ
『もうダメだ』
視界の端に映る黒い影は親の友人に………
襲いかかる、かと思いきや
街灯に照らされた黒い影はピタリと動きを止める。
その正体は大人のイノシシだった。
『なんだ、イノシシか〜』と親の友人は胸を撫で下ろして無事に帰宅した。

帰宅した後、一つだけ疑問が浮かんだ
『車と同じくらいの速度で走るイノシシって居るの…?』と