>>387
その影は大きくて、ゆらゆらと左右に揺れていた。
俺がその影を凝視している時、影はこっちに近づいてきた。
やばいと思ってその場から逃げたら、影はスピードを早めて
追いかけてきた。そしてしばらく走ると、影は俺に追いついてしまった。
その影は、「ア…アァ…ア」とうめいていた。
影の手は太く長くて、体は丸太のように太い。
大きな口を影は開ける。その口の中では、
大勢の人が手を出して「ア…アァ…ア」とうめいていた。