親方に、長い間心身の体調を崩して引きこもっていた経緯をたびたび聞かれたので、
少しづつ色んなことを打ち明けてきたが、
その中で、あるとき、マンデラエフェクトという言葉は一度も遣っていないが、

実は、現実とは違うと確認された記憶がいっぱいあるんです、
例えば、ある日の朝、「勉強しないからだんだん顔が気持ち悪くなってきた!動物みたいな顔になってきた!」と母親に言われた記憶があったりとか、
飛び降り自殺者が歩行者を巻き添えにして殺してしまったニュースを見ながら、「お前は将来、自殺してもいいけれど、こんなふうに無関係な人に迷惑をかけるのだけはやめてね」と言われた記憶とかがあるんです、
これは2つとも事実ではないことが確認されていて、これは一例で、こんな感じでいっぱいあるんです、と親方に明かしたら、

俺なんか鑑別所に何回、少年院に一回入ってるからね、と、カミングアウト返しというか、少ない言葉で多くのことを示唆することを言われた。

いちおう、会話が噛み合ってるか確認するために、そういう事実と異なる記憶がたくさんあったりみたいなことがあるんですよね?と暗示的に2度押ししたら、
親方も2度押ししてきたから、話は完璧に噛み合ってる。

もともと、前科や前歴がある人に偏見を持ってはいけない、差別してはいけない、という意識はあったけれど、
自分とは全然違う人たちである、という思想というか意識というか偏見は若干あったのだが、
それ以来、前科や前歴がある人の心が、もちろん全員ではないが、若い頃に不良だったとかそういう感じの人のことがかなりわかるようになった。

違いとしては、気性が違ったり、俺よりも心身壮健で行動力があってタフだったり、家庭環境により引きこもりニートという選択肢が無かったり、で、基本的に同じだなと。