高校の時に住んでいた学生寮の部屋が幽霊部屋だった話をします。
初めておかしなことが起きたのは入寮して半年ほどたった頃でした。
朝の5時前にドアが数回ノックされたんです。眠りが浅い私はその音で目が覚めて、友人が遊びに来たのかと思い「鍵あいてるのでどうぞ」と声をかけたんです。
しかしまったく入ってくる様子がなかったので聞こえなかったのかな?と思いしぶしぶベッドを降りてドアを開けに行ったんです。
しかしドアを開けても誰もいない。
部屋を間違えたかいたずらかな?と思いながら再びベッドに横になり、うとうとし始めた頃にまたノックされました。
前日遅くまで起きていたせいで寝不足だった私は若干イライラしながらドアを開けに行きました。
しかしやはり誰もいない。
すると相部屋の友人が「誰だった?」と聞いてきました。
私は誰もいないと返し二人で眠ったフリをして、ドアの下に隠れ次にノックがあった瞬間に開けることにしたんです。
そして数分後ノックがありました。
ノックが終わるよりもはやく私はドアを開けました。
誰もいませんでした。
それどころか廊下に出ても人影どころか物音一つしませんでした。
私は友人に廊下にもいなかったと言い、見なかったことにして眠ることにしました。
しかしベッドに横になった友人がボソリと「外からノックしてたってことはいるなら廊下じゃなくて部屋の中だよな…」と呟いたのが忘れられません。
この後もたくさんの怪現象がありましたがとりあえずこの話だけ…