クラスに藤田さんつー女子がいるんだが
何故だか正義感をやたらと振り回して不良達に立ち向かっていくので
その度に俺が影に隠れ見張っていてピンチになると変装して助けていたんだ
変装に使用していたのは荒くれ者達の血を吸い込んだ特攻服で
其れを身に纏うと全国制覇宜しくつー気合が入るんだよな
ある日いつも通りに変装しようと公衆便所の個室に入ったら
天井裏に隠してあった筈の特攻服が入ったバッグが見つからないんだ
焦った俺は服を脱ぎ捨てブーメランパンツの両脇を無理矢理伸ばして交差させるように肩に通し愛用の網タイツは履いたままで
そのままでは素顔がバレてしまうので個室便所にたまたま合ったパンティを顔面に装着し
走って藤田さんを助けに行ったんだ
到着して不良達の背後から気合を入れる為にフオオオオオオオオッ!!
と雄叫びあげた
俺に気が付き振り向いた不良達は驚いた様な顔をしながら股間に視線を
俺は誇らしげに「それは私のおいなりさんだ」と言い放ってやった
不良達の影から藤田さんの姿が微かに見えると
藤田さんは俺に向かってへへへへへへへ変態仮面と絶叫を上げた
側に居た不良達までもが腹を抱えて笑だしやがった
コレが俺が本当に体験した怖い話だ