谷川岳の谷底


この大型連休中に「谷川岳」というワードを目にしたので、今でも忘れられない体験を投稿させていただきます。


あれは私が小学生の頃、両親と墓参りの帰りに谷川岳に行った時のことです。
東京から車で群馬の(母方の)祖父に会いに行き、祖母の仏壇に線香をあげたあと、その祖母が眠る霊園に寄り東京に帰るのがいつのも流れでした。
(群馬には私の母の姉2人がおり、祖父はそこの家族と一緒に行くことが多いからか「この前行ったからいい」と同伴する事は少なかった)

祖父に見送られ車で30分ほどの距離にある霊園での墓参りを終えたあと、私たち家族3人は谷川岳に寄ったのです。
群馬に行く日はテーマパークやバラ園的な場所に寄ってから帰ることがあり、その日に谷川岳へ行ったのも「群馬の観光地だから」程度の理由でしょう。

祖父宅に泊りで行った日だったのか、早朝に東京を出発した日帰りの日だったのかは覚えていませんが、谷川岳に着いたのはまだ日が高い時間帯のことでした。
谷川岳といっても本格的な登山ではなく、家族連れが短パンと運動靴で気軽に寄れるようなエリアです。
ロープウェイにも乗っておりません、駐車場から歩いて登っていける程度の場所です。

私は観光客をかきわけ、半ば単独行動気味に上へ向かっていました。
たまに振り返っては、父が母の手を取り後ろから歩いてくる姿を確認しながら。

少しすると、これ以上は上に行けないという広めの場所に出ました。
他の場所に比べたら標高は低いのでしょうが、いわゆる頂上です。