作品の根底を揺るがすネタバレ注意
アニメ『オッドタクシー』の主人公の過去とかが可哀想だった

擬人化された動物達が現代人のように暮らしているファンシーな雰囲気の世界が舞台
(例えるなら、『アンパンマン』『ミッキーマウス』『アグレッシブ烈子』みたいな感じ)

この作品の核心部分は2つ有る(核心が2つって表現が正しいのか分からないけど)
1つは、女子高生失踪事件
もう1つが、主人公に秘められた謎

主人公は個人タクシーのドライバーとして働く中年のセイウチ
人付き合いが苦手で、気難しい性格をしている
本人によると、子供の頃から可愛げの無い性格をしていたから、幼くして両親に捨てられ、天涯孤独らしい
そして一人身の筈なのに、自宅に何者かを住まわせている様子で、家の中で誰かと会話をしている(このことから、未成年者略取か何かの犯罪行為をしているのではないかと周囲から疑われている)
さらに、セイウチなのに何故か海が苦手で近寄りたがらず、海にまつわる悪夢まで見ていて、不眠症を患っていた

主人公の数少ない友人である医師のゴリラが、主人公の不眠症を診察することになる
しかし主人公の不眠症の原因はハッキリと分からず、ゴリラは主人公の脳のCTスキャンを撮影し、「もっと大きな病院に行った方がいい」とまで感じた

ゴリラ「俺の姿がどう見える?」
主人公「そりゃあ、“ゴリラ”だけど?」
ゴリラ「そりゃそうだよな(笑)」

主人公には妙な才能が有った
例えば、大衆の中に紛れた特定の人物を簡単に見つけ出せる
それだけじゃなく、たとえ相手が顔に仮面を付けて正体を隠していても特定可能
記憶力が凄いとかそういうレベルを超えていて
、他人から見れば、もはや超能力の類いなのではないかとさえ思えてくる
主人公自身は「俺には他人の魂のオーラが見えるんだよ」とうそぶいているが、「どうして他の連中には俺と同じことが出来ないんだ?」と不思議に思っていた